最近Facebookばっかりやって、ついついブログがご無沙汰気味〜(==;)
Facebookで見てくれた人には被るネタですが...
あの暑かった夏がウソのように涼しい秋がやってきて
今日なんかは金木犀の芳香が漂っていて、ますます秋を実感。
ただ、何となく天気がすっきりしないこの秋。
夏も暑くてスケッチできないし、冬も寒くてスケッチには向かない。
やはりスケッチは春と秋。
涼しくなってやっとスケッチがゆっくりできる! と意気込んではいたものの、なかなか休みの日が天気に恵まれず...
今のところスケッチできたのは実家の庭の白粉花と目黒川に咲いていた彼岸花だけ。
日本画ではスケッチのことを「写生」という。
「生」を「写す」。
知らない人には通じないのでつい「スケッチ」という言葉を使ってしまうけど、私はこの「写生」という言い方の方が好き。日本語だし。
今の時代には古くさく映るのもわかるけど、日本画で重要なのはこの「写生」。
写真ではなくイメージだけでもなく、
目の前にあるもの、
自然そのままの姿と、
じっと向き合う。
それは人だったり一輪の花だったり、その辺に生えている雑草だったり、木だったり、
山だったり森だったり、動物だったり雲だったり、空気そのものだったり....
「自然」とじーっと向き合い、それを絵に昇華する。
そいういうストイックなところ、けっこう好きなんです。
写生していると、時間の刻々と過ぎる様子を花や光を通して体感する。
物事は全て時間とともに流れていくのに、じっと座って絵を描き続ける自分に違和感を感じる。
動いて変わっていくのが自然なのに、じっと動かずにいることが自然に逆らっているよう。
自然なことに逆らうのはエネルギーが要る。
写生をするのも、絵を描くのも不自然。
忍耐だ。修行みたいだ。
そういう日本画の所作を尊重する自分もいれば、時代の流れにふわふわと乗って流れて行こうとする自分もいる。
ふわふわとストイックを自分の中に併せ持って、宙ぶらりんの私。
それでも今は描き続けていくしかない。
描き続けていくうちに、何か見つかるだろうか...
秋の間に、できるだけ写生をたくさんできたらいいな。