<鏡の前に横たわる裸婦>
最初に見た時に、「こんな絵にしたい」というイメージがはっきりあった。
濃いワイン色を基調にした空間に大きな鏡。
真っ白な肌の美しい女性がベッドに横たわる。。
妖艶で、華やかで。 もの哀しく、美しい。
イメージはあるのに、腕がついていかない。
色をのせ始めると、ものすごく考えてしまう。
次はこの色、この色はダメ バランスが悪い もっとこうで 。。。。。
脳が目一杯になって いいも悪いもわからなくなる。
けっきょく最初の印象から最後は遠くなる。
考えてはいけない。 でも考えなくてはまだ、やっぱり描けない。。と思っている。
考えずに描くのが恐いのかもしれない。
そもそも、考えずに描くというのがどういうものかもわからない。
ずっと前に出逢ったアーティストが、「目をつむって描くといいよ」と言ってた。
それがいいかもしれない。 でもそういうの好きじゃないかもしれない。
けど自分の好きとか嫌いとか、本当は越えなきゃいけないんだと思う。
自分の価値観も、フラフラしてる。
だから見えない。
今はちょうど、長い長い、出口の見えないトンネルに入って、手探りで、立つこともできないくて、なんとか出口を探している そんな感じ。
色んな絵をたくさん、たくさん すごく観たくなった。