夏、大阪梅田のranbuさんでの個展が終わっての〜んびりを満喫し始めた矢先!
Facebookでお知り合いになった、六本木画廊さんの企画展で参加者を募集していた
「HEART-LINK〜ココロとココロを繋ぐChristmas gift market〜」展。
クリスマスの贈り物に、アート作品を というコンセプトで、
以前からアート作品をもっと一般の人が身近に、気軽に購入して楽しめたらいいのに
と思っていた私は即参加を希望。
今回参加させて頂けることになりました。
日本画の小作品(サムホールサイズ)を7点制作。
10月の後半に参加が決まってから準備を開始。
今回の作品は、金箔作品(彼岸花)以外は「揉み紙」という技法を使った。
「揉み紙」は、和紙を手で本当に揉んで、わざと皺を作り、全体の下地に皺模様が浮かび上がるようにする技法。
まず揉む前にベースになる色を塗って、乾かしてから胡粉(白)を多めに混ぜた2色目を塗って、それが乾いたら手でモミモミ。
そうすると、最初に塗った色が、揉まれてひび割れた部分から現れる。
それが模様になって、面白い下地を醸し出してくれます。
シワシワになって痛んだ和紙をまっすぐに戻し、補強するために「裏打ち」という和紙の裏に薄い和紙を張る作業も加わって、描き始めるまでに結構時間がかかります....
でもそういう行程を経て、絵具だけで描くよりちょっと面白い風合いが今回の作品には出ています。
金箔の作品は、金箔の豪華さをそのまま出したかったので秋に写生した彼岸花を鏡面のように対になるよう、赤と白、陰と陽が引き合うようなイメージで描きました。
この金箔がまた大変で、張るのにいくつも作業を経て、そしてものすごく薄いので金箔張りはすごく緊張します(><)
今回この金箔の扱いに於いては、色々と自分的に反省点が多いのでこれからもっと研究していかねば....
赤い彼岸花の背景は、胡粉の白に墨を少し混ぜて怪しい雰囲気が出るようにしてみた。
白い彼岸花は赤に比べて爽やかになるようにしたが、白いのでちょっと赤に比べると弱いかな....
クリスマスを意識して、エナメルの靴とポインセチアをモチーフに。
靴の部分にはエナメルを表現するのにピンクの箔が張ってあります。
クリスマスにお洒落して出かける女の子の浮き浮きとした気持ちを込めた つもり...
靴ばかりだと退屈なので、アクセントに帽子の女の子を描いてみた。
顔を描く というのも、もっと研究しないとなア...
冬を意識して、椿と一緒に。
目黒川を毎日歩いていると、桜の紅葉に目を奪われる。
桜の葉の紅葉の仕方は、真っ赤になるだけではなく、黄色や緑がうっすらと残り、
美しいグラデーションを残しながら道にハラハラと落ちるのが魅力。
これもなかなか思うような色が出なかったけど、揉み紙の効果は一番出ているかな?
知人が素敵な靴を履いていたので、モデルになって頂いて、靴から連想される秋のイメージで。
これも道に咲いていた、黄花コスモスをあしらいました。
コスモス部分は盛り上げ胡粉を使って、レリーフっぽくしてあります。
これは色の組み合わせが...難しかった。
こちらも知人の素敵な靴をモデルにさせてもらいました。
秋に入っていたけど、初秋でまだ夏の香りを残したようなデザインの靴から連想して、
過ぎゆく夏を海と一緒に描いてみました。
7点とも小さい作品だけど、描いていると毎回勉強になることばかり。
そして次はこうしてみよう、ああしてみよう と反省とともに次に繋がっていきます。
海を描いていて、何となく「水」というテーマに再び取り組んでみようかな と漠然とした気持ちが湧いてきました。
「水」は昔から自分にとって随所随所でキーワードになっていて、心に深く刻まれるイメージと共にいつも水があります。
一度卒性で挑戦して、ボロクソに失敗して以来、ずっとトラウマになって(笑)なかなか絵にできなかったもの。
来年は、じっくり向き合って再挑戦してみますか!?